▼保健講座(ふれあい体験) 2007年11月12日(月)
  本校では、生徒自らが自分の健康と生き方について考える機会を設けるために、保健講座を実施しています。今回は、2学年が実施した前回(9/26)に引き続き、3学年が乳児とのふれあい・離乳食体験、妊婦擬似体験などを行いました。乳幼児とふれあう体験的活動を通して「命の尊さ」を実感するとともに、生徒自らが妊娠・出産・育児を考え「父性・母性」育むことを目的に考えられた企画です。
  妹背牛町内の「赤ちゃんとお母さん」のご理解をいただき、乳児相談の機会にご一緒させていただけることができました。
  妹背牛町保健センターより、堀田真理主査と野本里恵保健師、土井暢子栄養士、深川保健所より川田美恵子主査と村上奈美保健師、加藤真由美保健師の合計6名の講師をお招きし、19名の生徒を2グループに分けて、計6時間の体験学習を進めました。

  各実施内容と目的は下記の通りです。
身体測定
(発達の様子を観察)
周囲の大人がかかわる中で育つことを感じる。
離乳食
(栄養士の説明・食事場面の観察と試食)
親子の共生・信頼関係と食について考える。
乳幼児とのふれあい
(自分で抱く)
感覚として実感。
お母さんへのインタビュー 自分の育ちと親の思いを顧みるとともに、「命の尊さ」「かけがえのない存在」を実感する。また、自分が育てる側になることを思い描く。
保健師による講話 生命の誕生、命を育むことについて学ぶ。
妊婦擬似体験 妊娠が心身や生活に与える影響について擬似体験から学ぶ。

  この日を迎えるために事前準備として、今まで家庭科などで学習してきたことや保健講座で取り組んできたことなどを整理し、生徒ひとり一人が課題を設定しました。その上で今回は特に、「ふれあう」ことを通して「感じる」ことをポイントに取り組みました。
  講座終了後の講師謝辞では、生徒を代表して吉田優美さん(3A)が「今日学んだことをしっかり頭に入れ、将来、父親・母親になったときに、良き父親・母親として接したいと思います。」と述べました。驚きと発見、感動が入り交じった今回の講座は生徒にとって、とても貴重な経験となったようでした。
  
  ご協力くださいました「赤ちゃんとお母さん」に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 <生徒の感想より>
・妊婦擬似体験は大変だったけど勉強になった。赤ちゃんとお母さんとのふれあいでは赤ちゃんがとってもかわいかった。赤ちゃんによって大きさが違うってことを改めて知った。
・赤ちゃんを「だっこ」したとき、言葉を交わすことはできないけど、眼で何かを伝えているようで幸せな気分だった。
・赤ちゃんは、温かくて、赤ちゃんのにおいがして、ぷくぷくして、じっと見つめられた。
・母親は頑張っているんだなーって思った。
・お母さんはすごく幸せそうでした。
・かわいがるだけじゃだめなんだなあと思いました。
・小さくても大きい私たちより一生懸命だった。(何かを伝えようとしているのがわかった!!)
・たくさんの苦労があって、ひとりの人間が生まれてくるのだから、自ら命をたつことは絶対にだめだと思った。
・生命は長い時間をかけ、いろいろな人と出会って、成長していくんだなあと思った。
・この自分の命をこれからも大切に、人を大切に生きようと思いました。
・今、赤ちゃんが捨てられていたりする事件がありますが、私はこんなにかわいくて大切な生命を捨てることは絶対に許せません。生命は大事にしたいです。

  ※詳細につきましては、健康安全に関わる取り組み(現在、準備中)にて公開します。
   身体測定の様子
体重や身長を始め様々な測定の様子を見学。赤ちゃんの活発な動きに驚いていました。
離乳食の補助
7種類の離乳食をお母さんの協力のもと、生徒が食べさせることに挑戦しました。
赤ちゃんをだっこ
繊細な赤ちゃんをだっこ。次第に慣れ、表情豊かにあやす生徒もいました。
※右の写真の上にマウスを重ねると写真が拡大されます。 絵本を読んであげました
赤ちゃんの方を向けながら、優しい声で読み聞かせ。本をじっと見ていました。
生命の誕生のビデオ
妊娠40週間の胎児の成長を学習。その変化に驚きと感動の声が上がりました。
妊婦擬似体験の準備
想像以上の重さに少し戸惑いながらも協力して装着しました。
グループワーク
体験内容をもとに、意見発表。様々な考えや思いに触れる良い機会となりました。