理科交換授業<教科研修> 2007年10月19日(金)
  今年度、理科の他校教諭との交流を図り、交換授業を実施しそれを公開して、教科指導を通して生徒の実態に対応する授業展開の在り方を研修するために、教科研修を計画しました。今回は第1回として、奈井江商業高等学校の塙 良一教諭が来校し、2学年と3学年の授業を担当していただきました。
  3・4時間目の2年A組で行われた理科総合Bでは、本校の教育課程では理科総合Aが実施されないことから、理科総合A分野の「物理分野」を中心に授業を進めていただきました。具体的には、『物質と何か』というテーマのもと、光と慣性についての実験を交えながら2時間の授業を行っていただきました。生徒は、光が持つ不思議な性質に高い関心を示し、驚きと感動の中で2時間はあっという間に過ぎてしまいました。
  6・7時間目の3年A組で行われた生物Tでは、『生命の不思議 生きているとは』というテーマのもと、前半は服などにつく種子を、顕微鏡を利用して観察しました。なぜ、服などにつくのかを考察しながら、植物が持つ不思議な能力と特徴について学習しました。生徒は一見単純そうに見える植物の種子が持つ仕組みに感心したようでした。後半は、命について考えるという内容で、ビデオの鑑賞等を通して、生徒に命の大切さを塙教諭から伝えていただきました。

  合計4時間の授業は大変充実したものとなり、生徒からは「大変楽しく充実した内容でした。」「実験だけでなく、考えるということもすごく楽しかったです。」などの感想が寄せられました。塙教諭の研修に裏付けされた授業展開は、生徒にとって興味関心を引き出し、「学ぶ意欲」に連動する効果はすばらしいものでした。理科を担当する本校の坂本朋嗣教諭にとっても、授業の展開法、教材の選択と活用、初めて会う生徒との関係づくりなど、大変多くのことを学ぶ機会になるとともに貴重な経験となりました。同時に、今後の目指す教師像として強く印象に残りました。
  来週30日(火)には、本校の坂本教諭が奈井江商業高校を訪問し、2学年を対象に理科総合Bの授業を行う予定です。その様子につきましては、後日、報告します。

  ※詳細につきましては、こちら(研修のページ)をご覧ください。
   授業の様子
赤外線を利用して温度が測定できることを、実演を交えて紹介しました。
スペクトル観察
光の学習では、白熱球や蛍光灯のスペクトルを全員で観察しました。
慣性を確認する実験
慣性を確かめるための実験。不思議な現象に驚きつつ、仕組みを理解しました。
※右の写真の上にマウスを重ねると写真が拡大されます。 生え際の様子を観察
身のまわりの不思議というテーマで、携帯型顕微鏡を利用して観察を行いました。
種子を拡大スケッチ
植物が生き残るために発達させた種子の特徴に全員が驚いていました。