妹背牛町立妹背牛中学校
お知らせ

6月 校長室より

歳(さい)の壁を取り払い、5つの種(たね)を蒔いてみる

 

校 長  渡 邉   現 

 

参加した子育ての講演会で、講師の先生がおっしゃっていたキーワードです。「自ら生きる子どもに育てる~みんなで始める3習慣~」と題された講演会でしたので、始まりでは「お堅い講演会なのかな…」と感じていたことを思い出します。実際は全く違いました。子育て中についての励ましと子育ての方向性を示唆いただいた講演会でした。

 

―――子供は保護者の息づかいに敏感です―――「黙ってないで答えなさい/言い訳するんでない」「言われなくてもやりなさい/勝手にするんでない」。子供にとって「どっちなんだ?」という声がけが子供のやる気をそぎ落とします。一方、子供が「私にもいいところがあるんだ」「あの時はよく最後までがんばれた」と自覚した場面で保護者から同様の評価を得られたなら、子供の生活意欲には、その体験の蓄積がものをいいます。

 

―――5歳(さい)の壁を取り払い、5つの種(たね)を蒔いてみる―――「早く寝なさい・食べなさい・起きなさい・きちんと片付けなさい・挨拶しなさい」から、「早く寝られたね・食べられたね・起きられたね・上手に片づけられたね・いい挨拶ができたね」へ。“壁となる声がけ”を“種を蒔く声がけ”に改めると、お子さんとのあなたとの関係は、規制・強制の関係から承認・理解の関係性になっていきます。あなたの身なり、仕草、言葉とは、お子さんにとって生涯にわたって愛される人柄の基底を育てます。

「5歳」を目線にしたこのキーワードは、中学生のいまであっても全く通ずると改めて感じます。

 

妹背牛中の生徒は、いま、4月からの生徒会認証式、修学旅行、宿泊学習、体育大会、部活動の大会、見学旅行、中間テストなどのコアとするカリキュラムを経て、自らの良さを存分に「発揮」してきている自分について振り返り、成長を自覚し実感しています。運動部で励んできた3年生には、いよいよ明日から「3年生での中体連」が始まります。