妹背牛町立妹背牛中学校
お知らせ

5月 校長室より

学び方を学ぶ

 

校 長  渡 邉   現 

 

今年の桜の満開はゴールデンウィーク明けのすぐでした。学校周辺にも多くの桜がありました。あちらの庭でもこちらの庭でも咲いていました。こうして咲き誇る桜の木をみれば、「きっと、植えた人の思いが詰まっているんだろうなぁ。どんな思いが詰まっているのかなぁ。」など感じます。あっという間にすっかり葉桜のいま、庭先にはチューリップがかわいく並んでいます。一気に春が萌える5月でした。

↓郷土館の桜が満開でした(5/7

先日、中央教育審議会初等中等教育分科会の審議の状況に触れる機会がありました。オンラインがどんどん進む世の中にあり、学校でもこうしてタイムリーにアーカイブ動画等で文科省での教育情報を得ることができます。今回の内容は、今後の学習指導要領の改訂に向けた審議でした。これまでも「これからの時代は予測困難な世の中」と言われていましたが、今回の審議の中では、現在のことですら「変化が激しく不確実な社会」という言葉でも表されていました。「AIに何ができて、何ができないか」の論議では、「2025年現在なら言えるが、2030年がどのようかは、変化が激しすぎて到底言えない」等の趣旨の発言もありました。なるほど、ここ数年の様子に照らしても、その実感がわきました。

 

桜が咲いたら、チューリップもスイセンも咲きます。葉桜になった頃には、芝桜もきれいになります。青々とした稲はすっくと伸びて、夏祭りがあって、そして、田が黄金色に染まって。年ごとでの違いはあれど、およそ私たちの人生では季節の予測とともに生活が進んでいます。そのような中で、2030年以降の世の中で中核となり社会の担い手として生きる生徒には、現在でもすでに「変化が激しく不確実な社会」であって、10年先、20年先には「予測困難な世の中」です。

 

そのような未来に生きるための生徒の学びについて、いま妹背牛中学校では、「学び方を学ぶ」として、主体的な学びに視点を置き「振り返り」を重視した日常授業を進めています。「予測困難な世の中」にある将来の自分の生き方として、「見通しを持つ」「振り返って次につなげる」の学び方が習熟していくよう進めています。